日本という国は、良い悪いは別としても資本主義国家です
資本主義というのは、ここで説明をするべくもなく、基本的には競争社会であり、優勝劣敗な制度でもあります。ただし、日本は主要産業(自動車・電化製品)が輸出産業であることもあり、輸出産業を保護したりしていることは、国益上仕方がないことです。第一次産業を犠牲にしてまで輸出産業を保護してきたことは、承知の通りです
現在は、その輸出産業すらもかつての姿はなく、中国などの新市場の開拓をするために、さまざまな安価な外国製品を買ってまでもして、消費先を探しているのが現状です。しかも、その内容たるや、製品を作るのも中国などの大消費地に工場を移転し、そこで生産したものを中国で消費するという形態にシフトしていっています。当たり前と言えば当たり前のことで、仕方がないことなのですが、それにより、国内の下請け会社などは、軒並み受注を減らされたり、納入単価を下げられたりと苦労を強いられているようです
それはそれで、資本主義の原則に則って行われているのですから、仕方がないといえば仕方がなく、かつては日本も同じようなことをして、外国の産業界と競争をして、結果的に勝ちをおさめ、日本の輸出産業は急成長したのですから、仕方がない事と思えるのです
さて、国内のさまざまな市場を考えてみると、不景気と人口減少によりほとんどの市場は小さくなるだけなことは明白で、現に、建設・証券・保険・製造業・宿泊サービスなどのさまざまな市場では、競争が激化して、不良と思われる企業は、その業界からの撤退をやむなくされてきました
つまり、市場規模が小さくなってきたことにより、いわゆる「パイの争奪戦」がさまざまな業界で繰り広げられていて、その競争に負けたものは、業界から撤退せざるを得ないという状況にあります
かつては、社会経済の変遷や生活様式の進展などにより、ある特定の業界だけの市場が小さくなっていったということは、希ではなく普通にあったのですが、今回のように、ほぼすべての市場において市場規模が小さくなるのは、歴史上でも初めてのことではないでしょうか?
現在、そのような激烈な競争にあっていないのは、政治と行政の世界だけだと思っていたら、飛び込んできたのが『日銀による銀行の保有する株の買い上げ』でした。今更ながらと思ったのは、僕だけでしょうか?
銀行の主要な取引先である中小企業が、どんどん減っているのに、銀行だけは、そのすべてが守られようとしているように思えてしまいます。ペイオフ解禁も先送りになりそうだし、健全な競争が行われている業界とは思えないのですが・・・・・
報道などによると、政府は銀行へ再度の公的資金投入を考えているようで、柳沢金融相がクビになりそうです。柳沢氏は、ダメな銀行はつぶすという『ハードランディング』でやってきたので、僕としては、ひそかに応援していたのですが、政府内でも、株式市場からも見放されているような論調で報道されているのには、残念でしかたがありません
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